Brasilia


ブラジル人建築家ルシオ・コスタの設計により1960年に建設され同じくブラジル人建築家オスカー・ニーマイヤーによって国民会議議事堂や外務省、大聖堂などの主要建築物の設計が行われた。1987年には近代都市で初の世界遺産に登録されたブラジルの首都。この都市が一度見てみたくてアトランティス海沿いを北上するのをやめバヒアから夜行バスで24時間かけて来た。
巨大な建物が立ち並ぶ中央の大通りがテレビ塔からまっすぐブラジル国民会議議事堂まで伸びる。人通りは少なく、車幅が異様に広く感じる車道に車は走っているものの全体的にスカスカ。スカスカの街。そういう印象をうけた。これがブラジルの首都かぁ。。。ブラジリアには華やかな近未来都市を思い描いていただけに完全に拍子抜け。
そういうわけで2晩と3日滞在しそうそうに次の場所へ移動。
1日目は夜に着いたので宿でゆっくりし、2日目に頼まれていた荷物を郵便局でドイツに送る。ついでに日本に冬物のジャケットと書き溜めたドローイングを送った。3・5キロの荷物を日本に送るのに200レアル日本円で約6000円をカードで支払う。ブラジルはクレジットカードがいたるところで使うことができる。例えば驚いたのが露天で販売している食べ物やタバコ屋さんでタバコをカードで支払うことができたことだ。窃盗強盗が多い南米で現金を多く持ち歩なくて済むのは有り難い。その点においてブラジルは便利だ。
次に市街に建築観光に出かけた。自転車を借りて見て回ろうと思っていたがうまく自転車を見つけることができず歩くことにする。テレビ塔からスタートし国民会議議事堂まで歩く、距離はそんなにないがとても疲れた。やっぱりニーマイヤーが設計した大聖堂が一番良かった。今にも雨が降り出しそうな重たいグレーの空が水面に水滴が弾いたような形をした白の大聖堂をよりコントラストに神聖に際立たせていた。正面の入り口は地下に潜って行くように設計されている。中は天面がステンドグラスで作られているため自然光が差し、中心部の天井から天使の彫刻が地上に舞い降りてくるかのように吊り下げられている。正面中央のキリストから伸びる青と緑の曲線ラインが美しい。ゾクゾクッと背筋から指の先まで震えが走り抜ける。久しぶりの感覚だ。しばらく椅子に腰掛けその感覚を楽しみ大聖堂を後にした。
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